ビル

翻訳におけるYESとNO

男性

「あなたはタバコを吸いませんよね?」と言われたとき、日本語で「はい」と答えると、「はい、私はタバコを吸いません」という意味になります。質問者側の「あなたは吸わないですよね?」という予想が当たっていますよ。という意味で「はい」と答えるのだと私は思っています。
ところが、私の知る限りこういった返答をする日本語はどちらかというと特殊な部類に入るらしく、例えば英語なんかでは「あなたはタバコを吸いませんよね?」「はい、吸います」「いいえ、吸いません」となり、YESとNOは自分その後の発言によって決められるみたいです。
また、日本語を勉強したメキシコ人の友人はこんな小話を教えてくれました。ある日本人が税関に行った。税関の職員は彼がスペイン語がかなり話せるとわかるとちょっとした冗談を言った。「君は麻薬なんか持っていないよな?」日本人は答えた。「はい」税関の人は驚いて聞き返す。「何、持っているのか!?」「?いいえ」「な、なんだ、持っていないんだな!?」「はい」「やっぱり持っているのか!?」
意味はお分かりですよね? これは単なる笑い話ですが、日本語でYESとだけ書いてある文章を見ると、私たちはつい、「はい」と捉えてしまい、翻訳においてもとんでもない間違いを犯すことがあります。この小話を念頭において、いつでもYESとNOの区別はつけられるようにしておきましょう。